注文住宅の利点と欠点について

戸建て住宅を取得する場合、大きくふたつの建築形態があります。ひとつは住宅業者が戸建て住宅を建築し、出来上がったものを人々に売る形態です。すなわち建売住宅です。住宅業者は敷地の広さ、駅からの距離、地域性などを考慮して、建てる戸建て住宅の規模や間取りを決めて建築します。

比較的標準的な材料や製品を用いて建築するため安価に建築することができます。しかし、間取りや広さが住宅業者が決めたもののため、個別事情は考慮されていません。多くの人に受け入れやすい間取りなっているため、可もなく不可のなくです。建売住宅の欠点を排除したものが注文住宅です。

注文住宅は建て主の希望を満足させる建築形態です。広さをはじめ、間取りや使う材料にわたり、すべて希望したものとすることができます。そのため、出来上がった住宅への満足度も格段に高くなります。注文住宅の構造形態も鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造など様々な構造を選択することができます。

木造にしても在来工法、ツーバイフォー工法などいろいろな工法を選ぶことができます。間取りが自由であるため、家族の考え方を生かすことができます。みんなで集うためのリビングダイニングを広く設けたり、共有スペースを小さくして個別の部屋を広くすることも可能です。住宅の階数に関しても法律の範囲内であれば自由です。

しかし、欠点として自由度が高くなり、標準的でない部材も多く使用することができるため、建築費が高価になりがちです。また、工期に関しても建売住宅よりも長期間になりがちです。